GSM(閉経関連尿路生殖器症候群)の症状改善に効果があるモナリザタッチが、なぜ腟・外陰の若返り術なのか? ー女性泌尿器科ー

2018年9月から女性医療クリニックLUNA 横浜元町、ネクストステージ、心斎橋の3クリニック全てで、モナリザタッチ®を受けられるようになりました。 モナリザタッチ®は、世界で最初に開発された、米国でも認可されている腟・外陰用フラクショナル炭酸ガスレーザー治療術です。美顔用のエネルギー照射技術を腟・外陰に転用する施術は、2010年ごろから米国で始まり、高周波、エルビウムレーザー、フラクシ...

大人女子の不正出血 -婦人科-

生殖年齢の女性は30〜40年間排卵して、その結果子宮内膜が厚くなり、これが剥がれて出血するという日常を繰り返すわけです。これを医学的には月経と呼び、通称は生理といいますね。 正常の月経は25〜35日くらいで定期的に膣から出血し、その出血量は月経1〜3日目までが量が多く、5〜6日で終了します。生殖年齢の最初と最後、つまり13〜20歳と45〜55歳くらいまでは月経に定...

尿失禁手術後の排尿困難と尿失禁手術の歴史 -女性泌尿器科-

20年前くらい前までは、尿失禁手術後の排尿困難は、当たり前のことでした。だって尿道が閉塞するように吊り上げていたんですから。尿失禁手術後の排尿困難が確率が減ったのは、2000年前後からです。 理由があります。 尿失禁手術のスタンダードが変わったからです。革新的な手術の名前は、TVT手術です。TV Tは、tension free vaginal tapeの略なんです。日本語に訳すと緊張をあ...

子宮脱や膀胱瘤の手術後に尿が漏れたら -女性泌尿器科-

最近子宮脱や膀胱瘤(以下骨盤臓器脱)の手術をしてくれる病院が増えてきました。 これまで骨盤臓器脱は、放置されていることが多かったので手術してくれる病院が増えてきているのは、本当にすばらしい医学の進歩です。その手術で、臓器下垂感がすっきりして生活の質が向上する患者さんが90%です。しかし残りの10%は、新たなことに悩まされることになります。 それが尿モレです。 骨盤臓器脱がある...

40歳を過ぎて、全身の関節が痛くなった貴方へ

私は、女性泌尿器科医として間質性膀胱炎/慢性骨盤痛症候群という疾患を長く診ています。この病気、膀胱の粘膜が弱くて常に頻尿や下腹部痛がある病気です。普通の泌尿器科医は、膀胱を診るのが好きで、膀胱の治療をするのが好きなので、膀胱鏡による診断や、膀胱鏡下での操作での治療が好きです。 一方私は、以前から漢方薬等の飲み薬の治療が好きだったり、女性医療にも積極的に関わっている...

女性検診を受けましょう

みなさん、検診受けてますか? 女性医療専門家である女性医療クリニックLUNA理事長関口由紀がすすめる “エイジングケアに必要な6要件” 1.血管を守る2.骨を守る3.うつ状態にならないように気をつける4.皮膚の老化を防ぐ5.筋肉量を維持する6.癌を早期に発見する のうち、日々の努力で最小限の女性ホルモンレベルを維持すると、1~5は維持できますが、6.癌を早期に発見するためには、検診が大切です...

QOL疾患 

QOL疾患とは、放置しても死ぬことはないが、生活の質がとても落ちる病気のことです。 以前は、放置すると死ぬ病気(癌、脳血管障害、心臓病など)などに比べると、一段低くみられていたQOL疾患ですが、先進国では人間が長生きするようになって、高齢化によるQOL疾患が増加し、衣食住が足りていればいいという時代から、豊かな人生を送りたいと人々が望むようになったため注目されるようになりました。さらにそれ...

がんで若死にしないようにしよう 

元キャンデーズの田中好子さんが、乳癌で亡くなったことが報道された。19年前に初発し、その後何度かの再発を乗り越えたそうだ。芸能人が、癌で亡くなるととたんに、一時的にマスメディアが、その癌に注目し、報道が増える傾向にあるが、今回も例外ではない。しかしこの20年くらい闘病して死亡するというパターンは、乳癌患者では決して珍しいものではない。最近の乳癌患者は、発症してから10年以上生きるのが当たり前であ...

骨盤臓器脱のステージ -女性泌尿器科-

骨盤臓器脱のステージは、現在国際尿禁制学会制定のICS分類がもっとも使用されています。POP-Qという腟内の9つのポイントの長さを測る、専門家向けのステージング法がありますが、この簡易版が分かりやすいので、こちらで説明します。 腟口からどのくらい出ているかでステージが異なります。   ステージ1 ステージ2 ステージ3 ステージ4 腟口から出て...

「女性のココロと体調」  -女性内科-

女性医療クリニックでのアプローチ 女性クリニックでは、まずホルモン療法や、漢方、抗うつ剤などで、更年期や過剰なストレスで、バランスの悪くなった体のホメオスタシス(恒常性)を回復し、さらにカウンセリングなどで、潜在的なストレスの正体を、患者自身が認知し、体調の悪さを、ストレス暴露のサイレンと考え、そのストレスから距離をおくように、学習してもらい、最終的には、運動療法で、ストレスに強くなる主体となるこ...