乳腺良性腫瘍の話

良性の乳腺腫瘍は、乳腺に発生する腫瘍のことを指します。以下にいくつかの種類をご紹介します。 乳腺嚢胞 乳腺に発生した液体で満たされた袋状のもの。基本的には精密検査の必要はなく、定期的な検診受診などで問題ありません。 乳腺線維腺腫 10代後半から30代にできる良性の腫瘍です。 一般的には経過観察ですが、増大することもあ...
不妊症と卵管造影検査のこと

卵管造影検査とは 不妊症の原因を特定するための重要な検査の一つです。 この検査は、卵子が卵巣から子宮へ移動する通路である卵管の状態を詳しく調べることができます。 卵管が詰まっていたり、狭まっていたりすると 精子と卵子が出会うことが困難になり、結果的に妊娠が難しくなる可能性があります。 また、子宮内腔の...
骨盤臓器脱の手術を受けた後に尿漏れがひどくなる状況はなぜおこる

骨盤臓器脱の手術を受けた後に尿漏れがひどくなることがあります。 尿道の状態 手術前は下がった膀胱や子宮が尿道を後ろから圧迫して、尿を漏れにくくしていたため、尿漏れが潜在化していたことがあります。 手術により膀胱や子宮が元の位置に戻ると、尿道への圧迫が解除されて、尿漏れが出現することがあります。 肥満 肥満の人...
誰でも乳がんになる可能性がある時代

食習慣・生活習慣の変化や環境の影響かもしれませんが、乳がんになりやすくなっています。 乳がんの現状 特に女性は、12人に一人から8人に1人が一生に一度は乳がんになります。また男性の乳がんも増えています。 つまり1クラス30人の教室ならば、クラスメートのうち、2~3人が乳がんになるということです。 そういうととても怖い感じがしますが、実は乳がんはもっとも死...
中部尿道スリング手術の違い

骨盤底筋や恥骨尿道の靭帯の脆弱化による、腹圧性尿失禁に効果がある手術方法です。 当院で行っているTFS手術と保険適応されているTVT・TOT手術の違いについてご説明させていただきます。 詳しい歴史は下記のコラムでお話しています。 【尿失禁手術後の排尿困難と尿失禁手術の歴史】 TFS手術 TVT手術 TOT手術 ...
パートナーを選ぶときの条件とは

つい50年くらい前までは、パートナーの条件は、色々意見はあっても結局は、女性は若々しい見た目、男性は経済力と言われていた。 それは、パートナー選びにおいてもっとも重要なのは、人間も動物である以上、生殖能力と子孫の保育能力だったからだ。 そしてその能力を保障する確率が高いのが、女性は若々しい見た目、男性は経済力だったのだ。 しかし、時代は人生100年時代に変わった。 生殖しない後半の50年におい...
閉経後は楽しい人生の始まり!

生理が来ても、来なくても乾杯のことが多いですね。 まずは、最近はそういう習慣はなくなっているかもしれませんが、娘が初潮を迎えると赤飯を炊くという習慣が、日本にはありましたね。 女性が生殖能力を得たということは、動物である人間とって、とてもめでたいことなんですよね。 次に、病気ではなくて生理が来なくなるのは、妊娠ですね。 これも大概は乾杯します。 妊娠中と授乳中は生...
生理中の体調不良は当たり前?

生理は、排卵後に厚くなった子宮内膜がビリビリと剥がれて、腟口から出てくる現象で、妊娠可能な年齢の女性に起こります。 剥がれた子宮内腔表面からは出血します。 出血量が多いと、血液は固まりますからボコボコした塊がでてきます。 ですから血の塊がたくさん出てくる人は、貧血になっている場合があります。 卵が排卵された後に、卵巣内にできる黄体が作る黄体ホルモンの分泌がよいと、子宮内膜が厚くなり...
女性特有の疾患とは?予防と受診のタイミング

昔テレビ番組で、人間の体幹の骨のレントゲンを見せて、男女の違いはなにかというクイズがありました。 答えは、レントゲンでの違いはないということです。 脳や心臓、肝臓、腎臓、胃、腸、筋肉なども男女で違いはありません。 ではどこが違うのでしょうか? 答えは生殖器ですね。 男性は、精巣と陰茎があり。 女性は卵巣と子宮さらに腟があります。 精巣と卵巣からは性ホルモンが分泌されます。...
日本人と外国人、大人のセックス事情の違い

2021年に日本性機能学会が中心におこなった一般女性に対するインターネット調査によれば、最近1年間に性的活動をもちましたか?という問いに対して「はい」と答えた女性の割合は 40代:50.9% 50代:29.5% 60代:15.8% 70代:9.6% です。 これはだいたい20年前くらいの欧米の数字マイナス15%くらいです。 当時でも50%くらいの50代女性はセックスレスではなかったと...