女性と漢方 -女性内科-

はじめに LUNAでは、西洋医学と東洋医学の融合を開院当初より目指しています。あえて、東洋医学科というような別の概念・診療科目は設けず、それぞれの医師が自分の専門性をより効果的に、また患者さま個人個人の特性を考慮しやすいように、西洋と東洋の両面から診察をさせていただいております。 例えば、50歳前後に起こりやすい更年期障害という概念は、婦人科でも内科でもお受けできます。主に、婦人科系...

乾燥の季節、保湿ってなに? -皮膚科-

寒い冬の終わりがようやく見えてきました。日も随分と長くなってきましたね。風に乗ってくる沈丁花の香り、花屋さんに並ぶチューリップ、時折さしてくる暖かな日差しなど少しずつ早春の気配を感じる瞬間が増えてきたように思います。とはいえ、まだまだ寒い日が続いていますね。空気の乾燥が気になる季節でもあります。 冬に引き続き、お肌の乾燥が原因と思われる皮膚のトラブルで外来に来られる方も少なくありません。肌...

子宮頚癌予防ワクチン -婦人科-

子宮頚癌の原因は、ヒト乳頭腫ウィルスの子宮頚部への持続感染である。このヒト乳頭腫ウィルスは、結構ありふれたウィルスで、普通のヒトが、普通に恋愛して、普通にセックスしているだけなのにもかかわらず、かなりの確率で感染する。また感染しても自然に治ってしまうことも多い。 しかし時々まれに直らず持続感染の状態になってしまうことがある。このうちさらにまれにその持続感染の部分が癌化するのだ。よってヒト乳...

骨盤臓器脱からの開放 -女性泌尿器科-

注:実在の患者さまではありません Cさんは、70歳です。50歳前後から、尿の回数は、他人より多いと感じていました。しかし特に生活に支障がなかったので、気にしていませんでした。ところが、2~3年前より夜間尿が1回から3回へと増悪、さらに6ヶ月前より午後になると、外陰部から何か丸いものが落ちてくる感じと、下腹部不快感が出現するようになりました。さらに昼間の頻尿も、1日...

サプリメント道を行く

アンチエイジング学会というのがあるが、この会長の先生の講演を聴いたことがある。この先生の1日の医療用内服薬とサプリメントの内容は、 エパデール(EPA)・・必須脂肪酸で、動脈硬化をふせぐ。ナチュバイタル(マルチビタミン)・・・複合ビタミン剤 ドクターズサプリミル・チカラ(抗酸化物質15種類)・・・加齢による眼疾患に対する予防サプリVB100(ビタミンB群10種類)GABA MAX(VB6、...

「骨盤底トレーニングって、なに~!?」 -女性泌尿器科-

当クリニックの名称にもついている「骨盤底」、何のことでしょう?あまり聞き慣れないかもしれませんね。でも、すべての女性にとっても大事な部分なんですよ~!骨盤の底。それが骨盤底。これがないと、バケツの底がないのと同じで人間の臓器が抜け落ちてしまいますね。バケツの底と違うのは、女性の骨盤底には尿道、腟、肛門が貫いているというところです。人間の排出物(尿、おりもの、大便)の通り道ですね。腟からは赤ちゃ...

結婚・出産後から尿もれが気になるようになった~という皆様へ -泌尿器科-

よく、妊娠中や出産後に尿もれが気になるようになった~!!という話を聞きませんか?悩んでても、人には言いにくいものですが、結構悩んでいる人は多いんですよ!   一般に腹圧性尿失禁は40代後半以降の女性に多いトラブルで、その90%は出産経験者です。妊娠中は大きくなっていく子宮を支えるため、骨盤底筋群や靭帯には大きな負荷がかかります。また、靭帯や、恥骨・仙骨・股関節など関節や関節の結...

がん患者さん向け -女性泌尿器科・婦人科-

フラクショナル炭酸ガスレーザー 「腟の萎縮でホルモン治療をしたいのに、がんを患った為ホルモン治療が出来ず、症状が辛くても何も出来なくて困っていました。」 という方多いのではないでしょうか?「フラクショナル炭酸ガスレーザー治療」は、ホルモン補充治療とは違い、膣そのものの細胞を若返らせる治療です。全く違ったアプローチで治療を行う為、ホルモン補充治療が出来ない患者さんにこそオススメしたい治療です...

腹圧性尿失禁からの開放 -女性泌尿器科-

(注:実在の患者さまではありません) Aさんは、55歳。2人の子どもの出産歴があります。30歳の時に、1人目の子供の出産。この時は、なんのトラブルもなく初産には珍しい分娩所要時間約 6時間の安産でした。その7年後、37歳の時に、第2子を出産しました。この時は、妊娠7ヶ月ごろから尿失禁が出現し、臨月になると尿失禁の量と頻度は悪化していきました。 しかし妊娠中の尿失禁は、ごく普通のことと思い、...

免疫力とウイルス感染症 -皮膚科-

4月からの新生活が始まって、そろそろ2か月がたちます。知らず知らずのうちにそろそろ疲れもたまってくるころでしょうか。頑張りすぎて疲れたり、季節の変わり目は気候も安定せず体調がすぐれない時もありますよね。こんなとき、皮膚科の外来には「口唇ヘルペス」や「帯状疱疹」の患者さんが少し増えます。なぜでしょうか?答えのカギは免疫力と、ヘルペスウイルスの特徴にあります。  皮膚には様々な感染症が起こりえ...