骨粗鬆症とは?予防できる食べ物をご紹介します!
骨粗しょう症は、骨の量(骨密度)が減少し、骨の質も低下することで骨がもろくなり、骨折のリスクが高まる病気です。
骨折だけでなく、骨痛や姿勢の悪化なども、更年期以降の女性の生活の質を低下させます。
骨粗しょう症の診断は、主に骨密度測定によって行われます。
最も一般的な方法は、DXA(デキサ)法と呼ばれる二重エネルギーX線吸収法で、腰椎や大腿骨頸部の骨密度を測定します。
若年成人平均値(YAM)との比較で骨密度が70%未満の場合、骨粗しょう症と診断されます。
しかしDXA(デキサ)法による腰椎や大腿骨頸部の骨密度測定機械を持っている施設は限られています。
閉経後は、YAM値は、1~3%ずつ低下します。
閉経後一度は、このDXA(デキサ)法で測定し、低下がないようならば、他の簡易法での経過観察で良いでしょう。
しかし、すでにYAM値が80%未満に低下しているようならば、1年に1回程度のDXA(デキサ)法による経過観察をお勧めします。
また骨密度検査で測れない“骨質”というファクターもあり、骨密度が良いのに骨折をする場合があります。
糖尿病・腎臓病・肝臓病・膠原病など慢性疾患がで、骨質が低下しやすいので、定期検診を受けて、早期に慢性病を見つけるとともに、しっかり治療することも必要です。
YAM値が70%未満の場合は、治療が必要です。
薬物療法には、骨の吸収を抑制する「ビスホスホネート製剤」や「デノスマブ(抗RANKL抗体)」、骨形成を促す「テリパラチド(副甲状腺ホルモン製剤)」、女性では「女性ホルモン補充療法(HRT)」や「選択的エストロゲン受容体調整薬(SERM)」などがあります。
骨粗鬆症の予防と治療には、生活習慣が重要です。
バランスのとれた食事、特にカルシウムやビタミンD、タンパク質を十分に摂取することが重要です。
カルシウムを多く含む食材は、乳製品・小魚・大豆製品・大根やかぶなどの野菜・昆布やひじきなどの海藻です。
ごま・アーモンドなどにも豊富に含まれています。
ビタミンDは、サケ・ニシン・サバなどの魚類・キノコ・卵などに含まれています。
たんぱく質は、肉・魚・大豆・卵・乳製品に含まれています。
共通する食材も多いですが、1日2~3回。可能ならば時間を決めて、肉・魚・卵・大豆・乳製品・野菜・海藻・穀物などをバランスよく食べるようにしましょう。
また日光にあたると体内でビタミンDが合成されます。
さらにウォーキングや筋力トレーニングは骨への刺激となり、骨密度が維持されます。
また筋力が維持されますので、転倒防止にもなります。
ですから天気の良い日に腕をだして、速足で散歩をすることを習慣化しましょう。
最後に過度な飲酒や喫煙は、骨密度の低下を促進しますので、可能な限り控えましょう。