鍼灸と慢性疼痛
鍼灸と線維筋痛症について
今回は『痛み』についてお話ししていきたいと思います。
痛みの種類も沢山の種類がありますが、中でも私が主として勉強している『慢性疼痛』の代表でもある線維筋痛症についてお話ししていきたいと思います。
線維筋痛症って何?
線維筋痛症(せんいきんつうしょう)は、全身に広がる慢性的な痛みや強いこわばり、疲労感、眠れないといった症状が続く病気です。
レントゲンや血液検査では異常が見つかりにくく、
「原因が分からない」「気のせいでは?」と言われ、つらい思いをされてきた方も少なくありません。
私の母も長くこの病気を患っています。
この痛みは、筋肉や関節そのものではなく、痛みを感じ取る神経の働きが過敏になっている状態と考えられています。
私は母がきっかけでこの病気の勉強を深くするようになりました。
鍼灸学生時代の時に慢性疼痛の論文や学会発表を拝見して以来自分でも鍼灸は線維筋痛症の痛みを軽減する一端を担っていると感じています。
そしてこれからますます症例が増え、エビデンスなどが今よりも増えていくのでは無いかと感じています。
線維筋痛症のつらさ
線維筋痛症は痛みだけの病気ではありません。
- 全身がズキズキ・ピリピリ痛む
- 朝起きた時から体が重く、動きづらい
- よく眠れず、疲れが取れない
- 頭痛・めまい・動悸・不安感
- 気分の落ち込みやイライラ
このような症状が重なり、
「普通の生活がしんどい」と感じる方も多いのが特徴です。
鍼灸はどんなことができるの?
鍼灸は、線維筋痛症を「治す」治療というより、つらさを和らげ、日常生活の質を向上するための治療です。
鍼灸の治療で期待出来ること
- 過敏になった神経の興奮を落ち着かせる
- 筋肉の緊張をやわらげる
- 血流を改善し、冷えやこわばりを軽減
- 自律神経のバランスを整える
- 睡眠の質を高め、疲労感を減らす
「痛みがゼロになる」ことを目指すのではなく、
痛みの強さ・頻度を減らし、楽な時間を増やすことを大切にしています。
東洋医学からみた線維筋痛症
東洋医学では、線維筋痛症の状態を
- 気(エネルギー)や血の巡りが悪い
- 自律神経の乱れ
- 冷えや慢性的な疲労の蓄積
といった体のバランスの崩れとして捉えます。
そのため、痛い場所だけでなく全身の状態を整える治療を行うのが特徴です。
当院の鍼灸治療について
当院では、以下の点を大切にしています。
- その日の体調・痛みの強さを丁寧に確認
- 刺激は最小限、無理のない治療
- 痛みだけでなく「眠り・疲れ・気分」にも配慮
- 継続しやすい治療計画のご提案
「今日はここまでならできそう」
そんな小さな積み重ねを大切にしています。
最後に
線維筋痛症は、我慢し続ける病気ではありません。痛みやつらさを一人で抱え込まず、「少し楽になる方法」を一緒に探していくことが大切です。
鍼灸は、あなたの体に寄り添いながら回復力を引き出すお手伝いができる治療法です。次回は泌尿器に多い疾患と痛みについて鍼灸ができる事をお伝えしたいと思います。
こんな事でも相談して良いの?どこに相談したら良いかわからない。そのお悩み鍼灸で良くなるかもしれません。是非ご相談ください。
2026.1.20
鍼灸あん摩指圧マッサージ師
Pfilates™認定 骨盤底筋エクササイズ指導者
堀江綾