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閉経後は楽しい人生の始まり!

生理が来ても、来なくても乾杯のことが多いですね。

まずは、最近はそういう習慣はなくなっているかもしれませんが、娘が初潮を迎えると赤飯を炊くという習慣が、日本にはありましたね。

女性が生殖能力を得たということは、動物である人間とって、とてもめでたいことなんですよね。

次に、病気ではなくて生理が来なくなるのは、妊娠ですね。

これも大概は乾杯します。

妊娠中と授乳中は生理が来ません。
授乳が終わって次の子どもをつくる時期になると、排卵が始まってその結果生理も来ます。

ちなみに、まったくお金の心配もなく、社会からのプレッシャーもなく、キャリアアップの心配もなく、子育ての心配もなく、避妊もせずに、出来たら産むということを繰り返していると、1人の女性が一生のうち産む子どもの人数は4〜5人くらいだそうです。

ですから、子どもの数が3人未満とか、逆に6人以上の場合は、女性が何等かの理由で子どもの数をコントロールしているということになります。

さて、次に生理が来なくなるのが閉経です。

生理が来なくなって1年以上たったら、1年前の生理の月を最終生理月とします。

閉経は、45歳〜55歳の間にほとんどの女性に起こります。
この最終生理月が確定したら、乾杯することをお勧めします。

50代、60代は女性にとって生殖を終了し、月経のトラブルから解放され、自由を謳歌できる楽しい円熟期の始まりです。

しかし、次にくる高齢期を健康に過ごすための大切な準備期とも言えます。
まずは癌死しないために、癌検診の習慣をつけましょう。

さらに、脳血管障害・心臓病等を発症させる動脈硬化を進行させないために生活習慣病(高血圧・糖尿病・高脂血症)があれば、早くから治療しましょう。

さらに、80歳以上になっても、痛みなく動ける肉体を維持するために、骨密度維持して、全身の筋肉運動をしましょう。

そして、フェムゾーン(ちつと外陰)の乾燥感・痛み・痒みや、頻尿・尿もれ・再発性膀胱炎、性交痛や性交後出血などの不快な症状の予防のために、骨盤底筋トレーニングと骨盤底マッサージさらにフェムゾーンの保湿をしましょう。

20代、30代に実現したくてできなかったことは、すべて50代以降に実現できます。

乾杯。

2021.12.8 関口由紀医師