加齢とともに進行する「クリトリス包茎」とは?日々のフェムゾーンケアが大切です
クリトリス包茎とは
クリトリス包茎は、クリトリスを覆う包皮(皮膚)が長く、クリトリスが常に隠れている状態を指します。最近では美容外科や婦人科でもクリトリス包茎の治療が行われるようになり、少しずつ認知が広がってきました。
若い女性におけるクリトリス包茎の対応
若い女性の場合、基本的にはクリトリス包茎があっても手術などの治療は必要ないことがほとんどです。ただし、
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腟垢(ちつあか)がたまりやすい
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性感を高めたい
といった目的で、包茎手術を希望される方もいらっしゃいます。
閉経後に進行しやすくなる理由
閉経後や加齢とともに、女性ホルモンの低下によりクリトリス自体が委縮(小さく)することがあります。すると、相対的に包皮が長くなり、クリトリス包茎が進行する場合があります。
放置するとどうなる?リスクに注意
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真性包茎:包皮が癒着し、クリトリスが完全に露出しなくなる状態です。
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クリトリス膿瘍(のうよう):包皮の中に腟垢や細菌がたまり、炎症を起こして腫れ上がることがあります。
実際に、数年に1人ほどクリニックへ受診される方がおり、切開排膿と抗生物質治療が必要となります。再発を予防するために、包茎手術を提案するケースもあります。
医師の経験談:最初に診たクリトリス膿瘍の患者さんは、ゴルフボールのように腫れていて、「悪性腫瘍かも」と驚いたほどでした。
予防には日々のフェムゾーンケアが重要
クリトリス包茎の予防には、日常的なフェムゾーンのセルフケアが効果的です。お顔や髪の毛と同じように、デリケートゾーンも日々のケアを習慣にしましょう。
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専用ソープでの優しい洗浄
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保湿ケアの習慣化
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ナプキンや下着を清潔に保つ など
フェムゾーンを大切にケアすることが、クリトリス包茎の進行予防につながります。
▶ 詳しくはこちら:
クリトリス包茎について(LUNAメディカルビューティーラボ)
2025年4月23日
中村綾子医師